いのちのあさがお

　季節は梅雨を迎え、梅雨の合間の晴天の日には、夏を感じるようになってきました。

夏といえば、涼しげなあさがおの花、、。

　そのあさがおのちょっと切ないお話(実話）をご紹介します。

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　「しょうたくんのあさがお」　

　あるところに、「しょうた」というあさがおが大好きな少年がいました。

　一昨年の春、しょうたくんは交通事故に遭って入院してしまいました。

　しょうたくんが、大切に育てていたあさがおを、おじいちゃんは必死で世話をしました。

　しょうたくんが砂場に種を蒔いて、芽をだしたあさがおはひょろひょろでした。

それをおじいちゃんが見つけて、鉢に植え替え、肥料を与え水をやり・・・

　「しょうた！早くよくなれ！早く目をさまして家に帰って来い！」

おじいちゃんの強い祈りをうけてあさがおは成長してゆきました。

　そして６月。

　おじいちゃんの願いは届かず、しょうたくんは天国に旅立ってしまいました。

　おじいちゃんは、あさがおの鉢にしょうたくんの名前を書きました。

　一本だけのあさがお。

　でも、美しい大輪の青と紫の花をたくさん咲かせました。

　秋。

　おじいちゃんはあさがおの種をとり、来年蒔こうと大切にしまいました。

しかし、しょうたくんを喪った心痛から、おじいちゃんは突然倒れてそのまま亡くなってしまったのです。

机の横にかけられたメモには、しょうたくんの夢を見た日と内容が書かれていました。

　しょうたくんを思うおじいちゃんの愛情が咲かせたあさがおの花。

　そして

　昨年の夏。

　春に種をまいたあさがおは、びっくりするくらい大きな花を咲かせ、また種がとれました。

　「しょうたくんのいのちが続いている。おじいちゃんのいのちも続いている」

あさがおの花は、二人の命を繋いでいるようでした。

　きっと天国でも、綺麗なあさがおの花を咲かせ続けていると思います。

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　高山市は、空色のあさがお「ヘブンリーブルー」の苗４００株を市内の７つの町並み保存会に配りました。

飛騨高山高校園芸科学科専攻の２、３年生十二人が３週間前に種をまき高さ１０cmまで育てました。

１６日には、同学科３年生の二人が代表で古い町並みを訪れ、上三之町町並み保存会に苗を渡しました。

二人は

「心を込めて育てました。綺麗だなと思ってみてもらえたらうれしい、、。」

と話していました。

　花は７月中旬に咲き始め、十月中旬まで軒先を飾ります。

　こうして、あさがおの花達は、人の想いを繋いでいくのでした。

コメント 9

あさがお拡大写真がとても良いです。
夏の高山とあさがおの情景はとても合いそうで、夏の高山にも一度行ってみたいです。
by 道祖神 (2008-06-18 17:12) 

「ヘブンリーブルー」、とてもキレイですね。
by SilverMac (2008-06-18 17:41) 

マクロの味わい、いいですね～。

お越し頂きありがとうございます。
素敵なコメントにいつも嬉しく思っています。
by たいよう (2008-06-18 21:31) 

こんばんは。
朝顔のマクロって凄く新鮮で綺麗ですね！ｗ
by key-k (2008-06-18 23:01) 

はじめまして～コメントとナイスヾ(｡･ω･｡)ﾉぁりが㌧★

朝顔のお話とってもいいですね～。。素敵なお話でした。朝顔のお花もとってもきれいです。素敵なブルーと水色と～朝顔はとっても美しい花ですね。
by 玉吉 (2008-06-19 00:38) 

はじめまして。コメントとナイス、ありがとうございました、です。
お話、ちょっと悲しいけどいい話しですね。写真も綺麗で。また、お邪魔させていただきます。
by waiai (2008-06-19 09:42) 

朝顔を近付いて撮ると、こんな感じになるんですね～。
個人的には、一番最後の淡い青色の朝顔が好きです。
by うたに (2008-06-19 12:26) 

こんにちは(^^)
良い話ですね…
命を繋ぐ朝顔、いつまでも繋いでいってほしいですね(*⌒▽⌒*)
by 雪洞 (2008-06-19 12:40) 

朝顔の持つこの青と紫色のグラデーションが
すごいです。朝顔ってこんなに色きれかったんですねー。
by くろた (2008-06-20 11:33)